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食べる・泊まる・知る


内容 食べる  泊まる  東北タイをもっと知る


◆食べる (1)文化的に見ると
   東北タイとラオスは同じ民族で、言語や文化も共通し、食文化でも似ている点が多い。たとえば、うるち米ではなくモチ米(カオニャオ)を食べるが、これはこの地域の気候が中部タイに比べて降水量が少なく、とくに乾季の乾燥が激しいため、より乾燥に強いモチ米の方が栽培に適していたためだろう。おかずもモチ米に合うものとして、ラープ(挽肉の辛味和え)やソムタム(未熟パパイヤの辛味和え)が食べられてきたようだ。また、この地域では「昆虫食」も有名だが、厳しい乾季の重要なタンパク源として利用されてきたと思われる。
(2)名物料理
   カイヤーンとソムタムが有名な料理である。
   カイヤーンとは、タレに付けた鶏肉を串に刺し手あぶり焼きにしたもので、よく店先で焼いていて香ばしい香りをまき散らしている。
   ソムタムとは、熟す前のパパイヤの千切りに、ニンニク・唐辛子などの香辛料やその他の食材を小さなすり鉢状の入れ物に入れて、杵でポクポポクとたたいて和えた料理で、これも店先でおばさんやお姉さんが実演販売している光景をよく見る。味付けはかなり辛い。
   ソムタムには中に入れる具によって普通3種類にわかれ、店のメニューなどにもそうなっていることが多い。「ソムタムタイ」(タイ風ソムタム)は、トマトやピーナッツなどが入っていていちばん癖がない。「ソムタムラーオ」(ラオス風ソムタム)は、プラーラー(川魚の発酵食品)入りで、その匂いで好き嫌いがあると思う。「ソムタムプー」(カニ入りソムタム)は、沢ガニのような小さいカニが入っているが、生のカニだと虫がいる可能性もあるのでちょっと注意が必要だ。
   カイヤーンもソムタムも、モチ米と一緒に食べる。蒸した餅米はほんのり甘く、ついついたくさん食べてしまう。
   なお、東北タイ出身の人が多いバンコクなどでもこれらの料理はふつうに食べられるので、東北タイに行かなければ食べられない、というものでもない。
(3)味付け
   一般的に東北タイの料理は非常に辛いと言われる。田舎なので少ないおかずでたくさんのご飯を食べるため辛いという俗説もあるが、真偽は不明だ。たしかにバンコクに比べると、とくにケーン(タイのカレー)は辛いものが多いので、苦手な人は店の人に確認した方がいいかも。
(4)その他
   東北タイやラオスでクイティヤオ(米粉からつくった麺)を注文すると、別の皿に、インゲン・キャベツや名前の知らない生野菜がたくさん盛られて出てくる(最初からテーブルに置かれていることもある)。おそらく料金はかからないが、生でそう食べられるものでもない。
   昆虫食に興味があれば、市場に行くことをお薦めする。コオロギかイナゴ、タガメなどはどこでも売っている。残念ながら食べたことがないので、味は?。(日本では何度かイナゴの佃煮を食べたが、癖のない味でおいしかった。)
   もちろんトムヤムクンなどの、いわゆる「タイ料理」も街の食堂では食べられる。


◆泊まる    大都市や観光地で外国人が好んで使う、次の2つのカテゴリーのものは、限られた場所にしかない。
(1)ゲストハウス……外国人をおもなターゲットにした簡易ホテルで、家族経営のところが多い。英語がほぼ完全に通じる。食堂も付いていて、洋食が食べられたりする。
(2)高級ホテル……コラート・ウボン・コーンケン・ノーンカーイなどにはある。その街で1、2を争うホテルで、地元の人の宴会や結婚式にも利用される。バンコクの中級ホテル並の料金で宿泊できる。
   どの県庁所在地の街でもあるのは、次の2つのカテゴリーのもの。
(3)中級ホテル……ロビーが広く、喫茶店や食堂があったりする。エアコン付きの部屋が選べることもある。部屋は概して清潔で、トイレ・シャワー付。TVのあるなしで料金が違うこともある。1部屋500B前後から。
(4)安宿……駅やバスターミナル、あるいは市場など便利な場所に近い。たいていロビー(というより帳場)は狭くて薄暗い。宿の質はピンキリなので、事前に見せてもらって選んだ方がよい。チェックポイントは、トイレ・シャワー付かどうか、ベッドは清潔か、部屋の鍵はちゃんと閉まるか、電灯や扇風機は機能するか、従業員の態度はどうか、など。宿のある場所の雰囲気も検討すべきだ。
   東北タイのいろんな街を訪ねるなら、(4)のいい安宿 を自分の足で探す気力と嗅覚を身につけると、行動範囲が広がるだろう。

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◆東北タイをもっと知る    私が東北タイを旅行するにあたって、ガイドブック以外でたいへん参考になった本を紹介する。
書名著書・出版社コメント
「東北タイの子」カムプーン=プンタウィー著
星野龍夫訳
勁草書房
貧しい家庭に生まれた主人公の男の子の成長を描く。蛙や昆虫をどう捕まえ、どう食べるのか、など彼らの日常が細かく紹介され、興味深い。
「田舎の先生」カムマーン=コンカイ著
冨田竹二郎訳
勁草書房
東北タイに赴任した正義感あふれる青年教師の奮闘。東北タイについての説明も多く、この地域の入門書にもなる。
「東南アジアの
遺跡を歩く」
高杉 等著
めこん
2001年
東南アジアのおもな遺跡の見どころが写真入りで紹介されている。東北タイについても、有名なものから忘れられたような遺跡まで、丹念に訪ねてまとめられている。遺跡好きには必携の一冊。
※ピマーイ・パノムルン・カオプラウィハーンの記述の際、参考にさせていただきました。


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