この日、1999年の元日は午後アユタヤへ移動する日。朝ゆっくり起きて、コラートの市内見物に出かける。最初は旧市街の北東にある、ワット=サーラーローイまで自転車サムローで向かう。ここにはコラートのヒロイン・ターオ=スラナーリーの遺骨が安置されているというが、何よりも目を引くのは、本堂の色と色づかいの大胆さだろう。1967年に建てられたので、近代的といえばそれまでだが、少し落ち着かない感じではある。新年のお参りだろうか、参拝の人もけっこう多く、小さな仏塔の周りではきれいに着飾って歌と踊りを奉納している人たちもいた。
歩いて旧市街まで帰り、ラックムアン(この街の基礎柱)を見る。大きな寺院の片隅の祠に、きらびやかに祀られていた。昼食後まだ少し時間があったので、泊まっていた安宿のすぐ隣にあって、今まで何回もお世話になったショッピングセンター「クラーンプラザ1」に入ってみる。コラート市内にはいくつかショッピングセンターがあるが、いちばん大きくはやっているのが、ターオ=スラナーリー像近くの「クラーンプラザ2」だと思う。一方、旧市街の真ん中にあるこの「クラーンプラザ1」はやや寂れた雰囲気があり、併設の映画館も閉ざされて営業している気配はなかったが、その分田舎町らしい落ち着きがあって、けっこう気に入っていた。さすがにこの日は元日だからか、いつもよりにぎわっていた。タイ語で書かれた新年にグリーティングカードを買った。
駅へ着いてアユタヤまでの切符(3等39B。ナコーンラーチャシーマー→アユタヤと同額)を買って待っていると、13:08発の普通第228列車が7、8分遅れて到着した。時刻表を見ると、この列車は朝の6:55にノーンカーイを出発して、19:30にバンコクに到着する、長距離鈍行列車だ。乗り込むと乗客はガラガラだったが、それ以上の数の物売りが乗り込んでくる。タイの列車に物売りは付きもので、「ナームイェン、ナームイェン、ビア、コーラー、アオマイチャー」(冷たい水に、ビール、コーラはいかがですか)とか、「カイトーム、カイトーム、ハーバートチャー」(ゆで卵、5バーツだよ)とか、独特の拍子で売りに来るのは旅情をかき立てるが、さすがにこれだけの物売りが乗り込んでくるとびっくりしてしまう。ところが数分後、列車がナコーンラーチャシーマー駅に着くと潮が引くようにみんな降りてしまった。たぶんこの人たちはタノンチラ駅とナコーンラーチャシーマー駅を1日に何回も往復しているのだろう。
【この日のデータ】
10:00 ホテルの前で自転車サムローをつかまえて、ワット=サーラーローイへ。30B。
徒歩で、ワット=サーラーローイ→ラックムアン→街へ戻る
12:00ころ 昼食。
自転車サムローで、タノンチラ駅へ。30B。
13:08 タノンチラ駅発。普通第228列車。アユタヤまで、39B。
18:30ころ 約50分遅れて、アユタヤ駅着。
渡し船で市場まで。2B。
市場すぐそばのアヨータヤーホテル。裏の安い建物。扇風機・ホーンナーム・TV付。1泊300B。
19:30ころ 夕食。
1B=約3.5円
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