[行程] 12月28日 関空→(SQ983)→バンコク→(列車)→アユタヤ(泊)
12月29日 アユタヤ→(列車)→コラート(泊)
アユタヤ遺跡のライトアップ&花火 鈍行列車でコラートへ コラートのヒロイン
/この日のデータ
◆アユタヤ遺跡のライトアップ&花火
バンコクのドーンムアン空港は、バンコク市の北にある。したがってタイの北部や東北部へ行く時は、バンコクの街に出ることなく、空港から直接バスターミナル(モーチット2)へ行ってしまうか、すぐそばのドーンムアン駅(国際線第1ターミナルから徒歩約5分)から列車に乗っていくことができる。ドーンムアン駅からアユタヤへは1時間に1本以上は走っており、運賃は3等で11B(快速・急行等の優等列車は別途料金がかかる。)、1時間程度で到着する。
ドーンムアン駅を出た列車は、しばらくは市街地の中を走るが、次のランシット駅を過ぎるとしだいに田園風景に変わり、窓から入ってくる風も心なしか涼しく感じる。この辺り、水に恵まれたチャオプラヤー・デルタは稲作がさかんで、タイで最も豊かな農業地帯だという。田んぼのみずみずしい青さは、冬の日本からやってくるとひときわ鮮やかに映り、タイの「豊かさ」を感じられずにはおれない。
離宮で有名なバーンパイン駅(駅には王族専用の瀟洒な待合室がある)を過ぎてしばらくすると、右手にオレンジ色の布が捲かれた大きな白いパゴダが見える。これがアユタヤ市街の南に位置するワット=ヤイチャイモンコンの仏塔だ。これが見えたらもうまもなくアユタヤ駅、降りる準備をしよう。
駅から街の中心・チャオプロム市場に行くには、まっすぐ2〜3分歩いて渡し船に乗るのが近道だ。(船は左右の2箇所から出るが、左側の乗り場からの方が市場の近くに着く。)
この日はたまたま友人の一家もアユタヤに遊びに来ているということなので、ワット=マハタート前のレストランで一緒に夕食をとる(ビールを飲む)約束をしていた。着いてしばらくすると友人たちもやってきて、眺めのいい2階のテラス席に着く。暮れなずむアユタヤの遺跡が間近に見える絶好のロケーションで、この夕景をつまみにビア・シンがすすむ。

やがてあたりが真っ暗になると、ライトアップされた遺跡が暗やみに浮かんでくる。なんと、レーザー光線も飛んでいる。花火もうち上がった。ライトアップされた遺跡を見るためのトロッコも走っている。最近ライトアップが始まったと聞いたが、たしかにきれいではあるが、静かな遺跡という感傷は味わえないなぁ。
ところがまもなくライトアップは完全に終わった。……停電したのだ。レストランの電気も消えたので、店員がろうそくを持ってきた。やわらかなろうそくの灯りの方が、この遺跡にはふさわしい気がする。そんな雰囲気で飲むビア・シンは格別だった。
◆鈍行列車でコラートへ
翌日、二日酔いの頭を抱えながらアユタヤ駅に向かった。9:44発のウドーンターニー行き特急に乗るつもりだったが、駅で聞くとコラートは通らないという。(あとで調べると、ウドーンターニーやノーンカーイ方面の列車はコラートの手前でバイパス線に入っていくことがわかった。)じゃあバスで行こうということで、バスターミナルに行くようトゥクトゥクの運転手にいうと、「コラート行きはない。10数km先の国道まで行くとバンコクからのバスに乗れる。200Bだ。」と言う。アユタヤのトゥクトゥクは観光地という場所柄、がめつい人もいるので、そのことばを信用せずにバスターミナルまで行ってもらった。しかし運転手のいう通り、コラート方面のバスはなかった。しかたないのでまた駅に戻り、最初の予定通り列車で行くことにした。
10:48発のナコーンラーチャシーマー駅行きの普通列車は、約15分遅れてアユタヤ駅を出発した。次の大きな街・サラブリーまではのどかな田園風景が続く。そこを過ぎるとしだいに列車の速度が落ち、ディーゼル機関車のあえぐ音が大きくなる。景色も疎林が多くなり、乾季のため落葉したり、葉を茶色く枯らしたりしている木が目立つ。緑色の世界から茶色の世界に変わった感じだ。ところどころ大規模に山を崩し、セメントを採掘している工場が見え、ますます殺伐としてくる。この辺りは、タイ中央部(チャオプラヤー川流域)と、東北部(メコン川流域)を分ける分水嶺になっているのだ。
そんな景色にもしだいに飽きて、窓からはいる風も以外に涼しいので、いつの間にかウトウトしていた。15:30ころ、定刻からやはり15分遅れで終着駅・ナコーンラーチャシーマー駅に着いた。4時間半乗って、運賃はたった39B(3等)だった。
◆コラートのヒロイン
地元の人がふつうコラートと呼ぶナコーンラーチャシーマーは、東北タイ最大の街で、人口もタイで2番目に多いという。この街の中心は、歴史上のヒロインを形取ったターオ=スラナーリー像である。1826年、ウィエンチャンのアヌウォン王が軍勢を率いて侵入した。その時コラートの副知事夫人・クンイン=モーは、県内の女性たちとともに兵士たちにごちそうを与えて酒を飲ませて酔いつぶした上、包丁などで襲いかかって武器を奪った。その後も県民たちを指揮してウィエンチャン軍を打ち破った。この功績をたたえ、ラーマ3世王はモー夫人にターオ=スラナーリー(「勇敢な女性」という意味)の称号を与えたという。

コラート最初の夜は散歩も兼ねて、このターオ=スラナーリーにあいさつに行った。近くに夜店がたくさん出ているせいか、午後8時というのに昼間より人出が多く、にぎやかだ。寺院にあるのと同じ「お参りセット」(線香と蓮の花のつぼみ)を買い、たくさんのタイ人に混ざって石段を登り、ターオ=スラナーリーの前でひざまずく。威風堂々と刀を下げて立っている彼女は、今でもこの街を守っているようだった。
ターオ=スラナーリー像の後ろ側が一大ナイトマーケットになっている。チェンマイなどと違って全く観光客向けではなく、食べ物屋や日用雑貨が中心だ。目覚まし時計を持って来なかったので、ここで中国製のものを49Bで買った。この旅行中は動いて役に立ったが、帰国後まもなく壊れた。
→コラート市街図を見る
【12月28日のデータ】
10:20 関西国際空港発。SQ983便。14:10 タイ・バンコク空港着。
★memo 日本時間と比べて、タイは−2時間。
空港で両替。1米ドル=36.15バーツ(B)。1B=約3.5円
15:56 ドーンムアン駅発。快速列車に乗車。運賃11B+快速料金40B。
16:43 アユタヤ駅着。渡し船で市場まで。2B。
市場すぐそばのアヨータヤーホテル。本館ではなくて、裏の安い建物。扇風機・ホーンナーム・TV付。1泊300B。
★memo この安い建物はその後取り壊され、今はない。ちなみにホテル本館は1000B程度。
18:00 ソンテウに乗ってワット=マハータート前まで。5B。
ワット正面のレストランで、ライトアップを見ながら夕食。
帰りはトゥクトゥクでホテル前まで。20B。
【12月29日のデータ】
11:00ころ アユタヤ駅発の普通列車に乗る(約15分遅れ)。39B。
15:30ころ ナコーンラーチャシーマー駅に到着。
バイクサムローで街の中心・タオ=スラナリ像まで。30B。
この辺りを歩いてホテルを探す。
2軒目の、タイ・ポッカパンホテルに泊まる。扇風機・ホーンナーム付。飲み水もくれる。1泊180B×3泊。
19:30〜 夕食。スラナリ像にお参り。付近の夜市をブラブラ。