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'86 東北タイ一周   旅日記から(7) -------3月13〜14日


[行程]3月13日 アユタヤ→(バス)→バンコク北バスターミナル→(バス)→アランヤプラテート(泊)
3月14日 アランヤプラテート→(列車)→バンコク→(列車)→アユタヤ(泊)



内容内戦のカンボジア国境の街  カンボジア国境を見に行く /3月13日〜14日のデータ



◆内戦のカンボジア国境の街    13日は、まずアユタヤからバスでバンコクの北バスターミナルへ行き、10:00発のアランヤプラテート行きのバスに乗る予定だった。しかしアユタヤからのバスが着いたのが10:00少し前、慌てて切符売り場を探すと、すぐ発車するからバス内で買うよう言われる。バスはリクライニングシートの快適な座席だったが、エアコンなしで車内の温度はどんどん上がる。バスはバンコクから、ナコーンナーヨック、カビンブリーを経由して東に向かう。この辺りは東北タイと比べると断然緑が多く、豊かな農地が広がっている。慌ててバスに乗ったので朝から何も食べていなかったので、途中の街でどら焼きみたいなお菓子を3個5Bで買い込み、腹をふくらました。アランヤプラテートに近づくにつれて、軍か警察による検問が何カ所かあったが、それ以外はとくに緊張感はなかった。
アランヤプラテートの駅標 clickで拡大   約5時間後、カンボジア国境の街・アランヤプラテートに到着した。この街はカンボジア内戦にからんで、たびたび新聞などにも登場したが、どれもネガティヴなイメージばかりだった。−−内戦を避けて多くの難民が流れ込んでいる、近くに難民キャンプが設営されている、大砲や爆弾の音が聞こえ地響きがする、たまにカンボジアから流れ弾が飛んでくる……。しかし実際に来てみると、タイの典型的な地方都市という雰囲気だった。思ったより大きな街で、以前はカンボジアとの交易で栄えたという様子がうかがえたが、今はひっそりと静まりかえっていた。
    夜になって、食事を兼ねて街を散歩してみた。すると一軒の映画館「アランヤラーマ」にたくさんの人が集まっていた。暇なので映画でも見ようと、12B払い中へ入る。1000人近く入れそうなけっこう大きな映画館でびっくり、客もたくさんいた。20:00に始まったが、最初は予告編。これが長く30分くらいやっていた。と、突然スクリーンに国王の肖像が現れ全員起立する。国歌が流れ、国王夫妻の絵が映し出される。このあとようやく今日の映画が始まった。話は単純、勧善懲悪もので、アクションあり、恋愛ありのタイ映画だった。結局全部終わると22:00になったが、みんな楽しそうに帰っていった。タイでは映画はまだ庶民の娯楽なんだなと思った。そういう中にいるだけで、こちらも楽しくなった。

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◆カンボジア国境を見に行く    翌14日、ホテルのボーイに国境へは行けるか聞くと、行けると言う。そこでバイクサムロー(この街のバイクサムローは東北タイで見たものより一回り大きく、かなりごつい印象)をチャーターして国境まで行ってもらうことにした。
カンボジア国境に続く道 clickで拡大   街を抜けて国道33号線を東に行くと、しだいに人家がなくなる。しかし取り立てて緊張感があるわけでなく、普通の田舎道だった。やがて前方に大きなタイの国旗が見え、軍の検問所が現れた。国境まで約1qの地点らしい。機関銃を持った兵士が警備に当たっていて、そこから先は行けないようだ。また、写真撮影も禁止されていて、ここでは国境の持つ緊張感を感じざるを得なかった。
   街へ戻り、鉄道駅近くのジュース屋でパイナップルジュースを注文した。それがきっかけでこのジュース屋の女性(21歳)と、隣のケーン屋のおばさんと話す。ちょうどおばさんの店のテレビで「澪つくし」(NHKの朝の連ドラの番組)が始まった。2人ともその主人公(沢口靖子)がかわいいとしきりに言っていた。「おしん」も好きだそうだ。ジュース屋の女性は、お金を貯めて日本へ行って桜が見てみたい、すき焼きも食べてみたいそうだ。2人から果物の差し入れもいただいた。2人とも明るい女性で、昨日の映画館の人たちといい、さっき見た緊張感あふれる国境なんか全く無縁のような人が多く、ホッとすると同時に、民衆のたくましさみたいなものも感じることができた。
カンボジアに続く線路 clickで拡大   アランヤプラテート駅に行く。ホームの駅標には、次の駅としてカンボジアの街「ポイペト」と記されていた。見ると線路は駅をすぎ、国境の方へ延びている。かつてはバンコクとプノンペンを国際列車が結んでいたというが、その名残を感じさせた。いつかまた、そんな列車が走る日が来るのだろうか? 
   昼下がり、バンコク行きの列車はカンボジアに背を向け、各駅に止まりながら進む。国境の街のちょっと感傷的な気分をあっという間にぶちこわすほど、車内は暑かった。窓からは熱風が入ってくる。ぐったりしながら5時間後、ようやくバンコクへ着いた。さらに列車を乗り継いで、三たびアユタヤへ行き、例の国泰旅社に落ち着いた。

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【3月13日〜14のデータ】 3月13日
8:00 ホテル前から乗り合いソンテウでバスターミナルまで 2B。
8:25 バス出発 10:00少し前にバンコク・北バスターミナル到着 17B。
10:10 アランヤプラテート行きのバスに乗る。59B。途中で昼食がわりのお菓子+ジュース 17B。
15:00すぎ アランヤプラテート到着。
バスターミナル近くの、アムヌアイスックホテルにチェックイン。シャワー・トイレ付、1泊70B。
夕食 カオパット+お茶 10B。その後、映画館で映画を見る 12B+ジュース・アメ 8B。
3月14日
朝食 クイティヤオ・ナーム 10B。
バイクサムローを雇い、6q先のカンボジア国境まで。往復80B。
昼食 カオ・ラートケーン+ジュース 15B。
13:30 アランヤプラテート駅発 18:40 バンコク・フアラムポーン駅着。48B。
19:00 フアラムポーン駅発 20:28 アユタヤ着 船1B。国泰旅社へ。1泊100B。
夕食 バミーナーム+お茶 9B。
1B=約7円 上へ戻る


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