[行程]3月3日 ピマーイ→(バス)→コラート→(列車)→コーンケン(泊)
3月4日 コーンケン市内見物(泊)
寒い! コーンケンの安宿にて
昼下がりの茶店 /3月3日〜4日のデータ
◆寒い!
3月3日、ピマーイの朝はひんやりするくらいで、朝食で熱いお茶をもらい暖まる。バスでコラートへ戻り、駅の近くの食堂で焼きそばを食べていたら、そこのおじさんに思わず中国語(北京語)で、シンガポール人かと話しかけられる。おじさんも中華系らしい。日本人はあんまり来ないんだろうか。これとは別に、やはりタイのどこかでシンガポール人に間違えられたことがあった。その時なぜ日本人に見えないか聞いたら、そのおばさんは「日本人ってみんな団体で来るでしょ。あなたみたいに1人で来るには珍しいから」だそうだ。もっとも今では、一人や小グループで旅する日本人は増えたので、そういう状況はないかもしれないが。いずれにしても日本人に見られないほど、いろんな意味で安全度は高まる気がする。
ナコーンラーチャシーマー駅から列車でコーンケンへ向かう。西日はまぶしいが、窓を開けると風は涼しいどころか冷たく、トレーナーを着ても震えた。タイは暑いというのは日本では「常識」かもしれないが、そうでもないようだ。ちなみにこの辺りは山でも何でもない。しかも3月から5月は暑季にあたり、いちばん暑い時期のはずだ。トレーナーは2月の日本国内の移動で必要だったので、かさばって重たいながら持ってきたものだ。こんなふうに役立つとは思わなかった。
◆コーンケンの安宿にて
すっかり暗くなったコーンケン駅に着いた。駅前で暇そうに客待ちしている自転車サムローに、街いちばんのケーンインホテルまで行ってもらう。この辺りはホテルが集まっているので、そこで降りて今夜の宿を探すつもりだ。歩き出すとまもなく手頃な感じのホテルがあったので、そのホテル(セーンサムラーンホテル Sean Samran Hotel)にお世話になる。
ホテル付属の食堂で夕食をとっていたら、そこのオーナー氏とカウンターにいた若い男性2人(23歳と20歳)が話しかけてきた。若い男性2人とは彼らの片言の英語と私の片言のタイ語、それにタイ英辞書を引きながらの会話だった。このホテルにもたまに外国人が来るが、タイ語ができる人はいないと言う。若い男性らしくバイクに興味があるようで、日本ではバイクはいくらで買えるのかと聞いてきた。ちなみにタイではホンダの125ccのバイクが35,000B(約24万円)らしい。
こんな話をしていたら、そばにいたおじさんも話に参加してきた。日本人だと「カモーイ」(辞書を引いて泥棒という意味だとわかった)に狙われるから気をつけた方がいい、でもそれはバンコクだけでここにはいないよ、と言う。また、日本人の「買春ツアー」はよくないことだと言われ、少し恥ずかしい。
オーナー氏は英語が堪能だが、おもに独学で覚えたというのでびっくり。また物知りでいろいろな情報に詳しかった。「最近寒いですね」と言うと、「今の気温は14℃。こんなに寒いのはめったにない。北からモンスーンがやって来ているからだ」「タイではルーイ県だけが盆地なので氷が張る」そうだ。札幌の雪祭りの写真を見たことがあるが、雪は見たことがないと言う。これから、ノーンカーイからメコン川沿いにウボンへ行く予定を説明したら、「東北タイではカラシンとサコンナコーンの間の山地に共産ゲリラがいて危ないから通ってはダメだ、他は警察の検問がたくさんあるが大丈夫だ」と言う。
オーナー氏は、食堂を経営する奥さんと一緒にこれから5年でお金を貯めて、日本へ行って富士山に登るのが夢だそうだ。そのためにももっとたくさんの日本人に来てもらいたいと言うことで、私の持っていた「地球の○○方」というガイドブックの記事を見て、訂正と追加を頼まれた。(その内容は以後の「○○方」に活かされていた。) また、日本語の看板を出したいので、ホテルの名前を日本語で書いてほしいと頼まれた。その後、日本語の看板は実現したのだろうか。
あっという間に時間はすぎ、気がつくと午後11時、食堂の閉店時間らしい。3時間くらい話していたことになる。オーナー氏はじめ、皆さんのおかげで本当に楽しい時間が過ごせた。はるばるコーンケンまで来てよかったと心から思えた。
◆昼下がりの茶店
3月4日、朝オーナー氏に今日の予定を聞かれたので、国立博物館に行くつもりだと答えると、今日は火曜だから休みかもと言って、電話をかけて聞いてくれた。やはり休みらしい。国立博物館でバーンチエン土器を見るためにコーンケンに寄ったので、ここにもう一泊して明日行くことにする。
午前中に市場を散策したあと、午後は街の南のはずれにある、ブンケンナコーンとよばれる池まで歩いていった。池のほとりには大きな塔を持つ寺院が一つあった。池といってもほとんど干上がっており、わずかに残った湿地では牛が草を食べていたり、おじさんが水たまりの魚をすくっていたり、と実にのどかな風景だ。

池の中央に眺めのよさそうな食堂が見えたので行ってみる。オレンジジュースを注文して飲んでいると、食堂の支配人みたいなおじさんが現れ、いろいろ話しかけてくる。他に客もいないし、よっぽど暇なんだろうか。あるいは外国人が珍しいのだろうか。若いボーイも交えながら、タイ語と英語を混ぜていろいろ話が弾む。二人ともTVの「おしん」が大好きだという。支配人氏はいつか日本へ行ってみたいが、いくらで行けるのか、物価は高いか、日本の女性はきれいか、などと聞いてくる。小腹がすいたのでボーイにクイティヤオを頼むと、支配人氏はサラダとお菓子を持ってきてくれた。お礼を言いながらいただく。かれこれ2時間ほど話し込んで、支配人氏と記念撮影をしてお別れした。昨日のホテルの人たちといい、人なつっこい人が多く、一人旅をしていても孤独にはならない。同じタイでもバンコクではこういうできごとは少ないのではないか。田舎のよさ、みたいなものが感じられ、楽しくなった。
【3月3日〜4日のデータ】
3月3日
朝食 カオパット+ナムチャー
11:30 ピマーイからバスでコラートへ。14B。
昼食 焼きそば+コーラ
15:36 ナコーンラーチャシーマー駅発、19:09 コーンケン駅着。38B。
駅からサムローで10分、10B。
セーンサムラーンホテルにチェックイン。シャワー・トイレ付、1泊70B。
夕食 ホテル1階にて カーオ・ラートケーン+コーヒー 16B。
3月4日
朝食 ホテル1階にて カーオ・ラートケーン 10B。
午前中 市場見物。近くの食堂で昼食 バミーナーム+コーラ 15B。
午後 ブンケンナコーンに散歩。そこの茶店でお菓子+サラダ+ジュースなど 20B。
夕食 ホテル1階にて カーオ・ラートケーン 13B。
宿泊 同前 70B。
1B=約7円