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'01 スコータイとその周辺   旅日記から(9) -------7月29日−30日



ワット=プラケーオ クリックで拡大 [行程] カムペーンペット歴史公園(城壁内)→(バス)→バンコク・北バスターミナル→(市バス)→ドーンムアン空港→(TG644)→名古屋


内容盗まれそうだった神像   蝶の飛び交う遺跡公園(城壁内)
バスでバンコクへ戻る  旅の楽しみ   /この日のデータ

★カムペーンペット歴史公園の略図[別ウィンドウ。地図内クリックで写真見られます]
カムペーンペット歴史公園案内のページ[行き方・まわり方のヒント]

◆盗まれそうだった神像    カムペーンペットの歴史公園は、昨日まわった北西部のアランヤイック地区と、 城壁に囲まれた旧市街の2か所に別れている。今日はその旧市街を訪れた。 城壁内は大して広くないので徒歩で十分だ。
サーン=プライスワン クリックで拡大    まず、サーン=プライスワン(シヴァ神の祠)を見に行く。 地元の人の信仰を集めているようで、花やろうそくが手向けられていた。 実はここに祀られているシヴァ神はレプリカで、本物は近くのカムペーンペット国立博物館に展示されている。 博物館の説明によると、高さ210pのブロンズ製のこのシヴァ神像は、 1510年この地の統治者がこの町を動物から守るためにつくったもので、 1886年に頭と腕がドイツ人によって盗まれたが、港で見つかって元に戻されたという。 ヨーロッパ人は世界中から文化財を泥棒していたが、このシヴァ神も危なかったわけだ。 また博物館には、このシヴァ神像とともに祀られていたビシュヌ神と女神(ウマー神かラクシュミー神)も展示されていた。
   その国立博物館はさほど広くはないが、 この辺りで見つかった仏像・神像や生活用具などが、説明付きできちんと並べられていた。

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◆蝶の飛び交う遺跡公園(城壁内) ワット=プラタート クリックで拡大    博物館のすぐ横の遺跡公園には、昨日北西部の公園で買ったチケットを見せれば そのまま入場できる。芝生が植えられ、歩道も整備されていた。 手前側のワット=プラタートには大きな釣り鐘型のチェディーが、 前部に2基、奥にメインのチェディーが1基、合わせて3基残っている。メインのチェディーは、 8角形の基壇が幾重にも重なった上に本体が乗っていて、安定感がある。カムペーンペット様式だそうだ。
   その奥、低いレンガの壁で囲まれた寺院跡がワット=プラケーオである。 旧市街の中心の寺院ということで、敷地もかなり大きく、多くの仏像や建物のあとが残されている。 手前から、風化して顔が判別できない黒い仏座像、建物の基壇あと、崩れてしまった仏塔が順に並んでいる。 その向こうには基壇と柱が残る建物のあととメインのチェディーが立っている。 このチェディーは、シーサッチャナーライのワット=チャーンロームと同じ様式で、最下部は半身の象が、 その上部には仏像が祀られる龕(がん)が塔を取り囲んでいる。今では象も仏像もわずかに残るのみだ。
ワット=プラケーオ クリックで拡大 サーン=プライスワン クリックで拡大 サーン=プライスワン クリックで拡大    塔の向こうには、大きな仏像が何体か安置されている。 手前のものはやはり風化して黒ずんでしまい、顔がわからない。その奥には寝仏が1体と座仏が2体並んでいる。 スコータイのものとは異なり、角張った顔と大きめの顔のパーツが特徴的だ。 アユタヤ時代初期の様式(ウートーン様式)だという。 これら3体の仏像を囲む壁にはたくさんの小さな仏像が並べられている。また、寝仏の前には柱のあとがあるので、 これらの仏像を安置する建物があったのだろう。
遺跡公園の蝶 クリックで拡大 ワット=プラケーオ クリックで拡大    昔はきらびやかだった寺院が崩れ去っていく様子が、いかにも遺跡という感じだ。 そんな遺跡の中ではあちこちで花が咲き、その花を求めて黒い蝶や青い蝶が飛び交う。蝉やこおろぎも鳴いている。 観光客もほとんどいない。いい雰囲気だった。ただ、この日が日曜日のためか、そばに特設の市場が開かれ、 スピーカーから呼び込みの声が絶え間なく流れていたのが残念だった。

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◆バスでバンコクへ戻る    ホテルへ帰ると、ちょっとうれしいことがあった。朝、 手を滑らせてコップを割ってしまったので、弁償費用として20Bを置いて来た。帰ってくると新しいコップと、「お釣り」なのだろうか、10B玉が置いてあった。20B取ってしまってもいいのに、掃除をしてくれた人の心根の良さが伝わってきた。最後まで、気持ちのいい街、気持ちのいいホテルだった。
   ホテルをチェックアウトして、バンコクへ向かう。フロントでバスターミナルへの行き方を聞くと、 赤いソンテウに乗っていけばいいと教えてくれた。いつも乗っていたソンテウだが、 どうやらバスターミナルまで行くらしい。
バスの切符 クリックで拡大    バスターミナルに着くと、チケット屋の客引きがすごい。 あっという間にチケットブースに連れられ、切符を買っていた(208B)。 バンコク行きのバスはたくさんあるようで、待っている間にもバンコク行きやチェンマイ行きのバスが次から次へと発着する。 競争が激しいわけだ。発車時間まで少しあるので売店で、カムペーンペット名物のクルアイカイ(卵バナナ) でつくったバナナチップスを買う。本物のクルアイカイは10月が旬らしい。
   予定の12:30になってもバスはまだ来ない。チケットブースのお姉さんは、 慌ただしくトランシーバーで連絡を取りながら、「少し遅れています。ごめんなさいね。」 と言って本当にすまなさそうな顔をする。
   結局バスは20分ほど遅れてやって来た。チェンマイ発のバスで、 私を入れて3人ほどが乗り込み、ほぼ満席になった。もちろんエアコン付きでジュースのサービスもあり、 席も広くて快適そのものだった。

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◆旅の楽しみ    夕方、ちょうどアユタヤのあたりで雨となった。しかしやがて雨は上がり、 バスは雑踏のバンコク市内へ入っていく。田舎から来ると、まるで別の国に来たみたいだ。 と同時に、今回の旅も終わりだ、という一抹の寂しさも感じる。 バンコクの北バスターミナル(モーチット2)へはちょうど午後6時に着いた。 午後6時、バスターミナルではスピ−カーから国歌が流れ、みな立ち止まって聞いている。 それを動いているバスの窓から見るのは、何とも不思議な光景だった。
   夜が暮れて、空港の待合室で今回の旅行を思い出してみる。 一人旅の私に、シーサッチャナーライのワット=シーラッタナマハータートで受付をしていたおばさんは、 「一人じゃ寂しいでしょ。どうして友だちと来ないの?」と言っていた。しかし今回の旅では、 本当にたくさんの地元の人と話し、知り合い、助けられた。一人で旅している気がしなかった。 たくさんの遺跡や寺院にも感動したが、そういう人との出会いこそ、自分だけの旅づくりなのだろう。 こうやって旅の楽しみは蓄積、増幅され、また次の旅への原動力になっていくのだ。
                   ['01 スコータイ周辺 旅日記 終わり] 上へ戻る


【この日のデータ】 8:00 ホテルを出て、乗り合いソンテウで街まで。6B。
サーン=プライスワン見学→国立博物館見学。入館料30B。
遺跡公園(城壁内)見学。入場料はアランヤイック地区と共通。ワット=プラタート→ワット=プラケーオ
乗り合いソンテウでホテル近くへ。6B。そばの食堂で朝食兼昼食 バミーナーム+氷水 16B。
11:30 ホテルをチェックアウト、乗り合いソンテウでバスターミナルまで。6B。
バスターミナルで、バンコク行きバスチケットを買う。208B。名物のバナナチップ 15B。
12:50 定刻から20分遅れ、チェンマイ発バンコク行きのバスに乗る。すぐ出発。
14:45 ナコーンサワン到着。
18:00 バンコク・北バスターミナル(モーチット2)到着。市バスで空港へ。3.5B×2。
空港のクーポン食堂で夕食。ビアシン小、カーオマンカイ、7up 85B。
空港税 500B→出国審査→搭乗
(翌日)1:30 バンコクを離陸。TG644便、A−330型機。9:30 名古屋空港到着。
1B=約2.7円

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