ナーンのバスターミナル
2009年元旦。正月休みを利用して旅行するタイ人で、今日もホテルの朝食会場は混み合う。かつては「辺境」と言われたナーンも、道路が整備されて、都会から気軽にやって来られるようになったようだ。
ラムパーンまで行く予定だが、11:15発のラムパーン経由チエンマイ行きのエアコンバスは満席だったので、行きと同じ赤いローカルバス(10:30発)でまずプレーまで戻ることにする。バスターミナルの売店で当地名産のミカンを買って、バスに乗り込んだ。バスはしばらくナーン川に並行して走るが、ウィエンサーの町を過ぎると峠越えの道になり、ところどころチークが生える林を抜けてプレー県に入る。
バスがプレーの町のガソリンスタンドに立ち寄っている間、45分後発のエアコンバスに抜かれた。出発から2時間半後、13:00にプレーのバスターミナルに到着すると、3日前にここでソンテウをチャーターしたおじさんに再会した。今からラムパーンに行くと言うと、エアコンバスは満員だから(さっき抜いていったエアコンバスが止まっていた)、ロットトゥー(乗合バン)で行くといい、1人85バーツだよ、と教えてくれた。
9名の乗客を乗せてロットトゥーが出発した。町を出ると時速100km以上でぶっ飛ばしていく。しかもバスと違い、交通量の少ない裏道を通っていく。途中の町では乗り降りする人もいるが、満員だと乗れないので次の便を待たないといけない。プレーから何と1時間半でラムパーンのバスターミナルに到着してしまった。室内空間が狭いのが難点だが、ロットトゥーの便利さを実感した。
ワット=シーチュム
ラムパーンに来たのは2年ぶりである。前回と同じホテルに投宿し、やはり前回来た時に印象深かった、ビルマ風の寺院・ワット=シーチュムまで散歩する。途中、市場でローティーを焼いていた。バナナ入りを注文して熱々を食べる。おいしい。
ワット=シーチュム の入口には、英語で「入場料20B」と書いてあったが、タイ人と同じようにお参りセットを受け取り、お布施を20B置いてきた。以前と変わらず静かな雰囲気の寺院だ。本堂に上がってお参りし、境内を歩く。しばらくするとタイ寺院観光客がバン2台を連ねてやってきて、にぎやかになってしまった。寺院の駐車場には、「車はここへ止めてください。中に止めるとせっかくの寺院の眺めが台無しになりますから」と書いてあったが、バンは中に止められた。マナーよく見学してほしいものだ。
ワット=シーチュムの対面には立派なモスク(アルファーラー=モスク)があるが、少し歩くと変わった建物があった。純白の大理石でつくられ、屋根には金色のねぎ坊主が3つ乗っている。看板には「ラムパーン シーク寺院」とあった。
シーク寺院と馬車
ラムパーンは「ムアン・ロットマー」、つまり馬車の町である。現在タイで、馬車が日常の交通手段として使われている唯一の町で、観光用の馬車がパカパカ快い音を響かせて走っている。市場の東側の乗り場から馬車に乗った。町を一周して200Bだという。ワン川沿いの
タラートカオ(旧市場)通り を西へ進む。この辺りはかつてラムパーンが、木材交易で発展した時代の面影を残している。時計台までやって来ると、前にも後ろにも馬車が並び、馬車の行列のようになっていた。この辺りから市場にかけて自動車が多いのだが、馬車は悠然と走る。車の方が遠慮がちだ。ひずめの音、御者が鳴らすリロンリロンというベルの音、町の見物にちょうどよいスピード、どれをとっても気持ちがよい。およそ20分で元の場所に戻ってきた。正月休みのため、観光客が次から次へと馬車乗り場にやってくる。今日は馬も大忙しだ。
夕食に行ったワン川沿いの食堂も、団体客の予約が入っているようで、てんやわんやしていた。もう少し食べたかったが、追加注文しても時間がかかりそうだったので、ホテル付属の食堂で腹ごしらえ、と思い席を立った。ところがホテルの食堂も団体客がカラオケで盛り上がっていた。2,3日も経てば、元の静かな町に戻るのだろうが、しかたない。近くの屋台で麺を食べ、ホテルへ戻った。