まず目につくのが真っ白い山門と、その両側に控えている左右一対の大きな獅子である。
獅子は高さ3m、さらに1mほどの台座に乗って参詣者を見下ろしているのだが、どことなく緩い形をしているので威圧感はない。1447/48年、ラーンナータイ(チエンマイ)のティローカラート王が、プラタートハリプンチャイを改修した際に置かれたものである。
山門は小さな仏塔のような飾りがいくつか付けられ、全体として宮殿のような形だ。ドヴァーラヴァティー(タイ語で、タワーラワディー)様式のものという。獅子も山門も、最近では1956年に改修を受けている。
ウィハーン・ルアン(主礼拝堂)
山門をくぐると金色の模様がまばゆい破風が見える。ラーンナー様式の大きなウィハーンだ。中には大中小の金ぴかの仏像が置かれているが、注目すべきは中央左手の小さなガラスケースの中の仏像「プラ・セータンカマニー・シーハリプンチャイ」、別名「プラ・ケーオカーオ」(白い水晶仏)である。
もともとこの寺院には「プラ・セータンカマニー」が安置されていた。女王チャーマテーウィーがこの町にやってきた時に故郷ロップブリーから持ってきたという、由緒正しきこの仏像は、ランプーンの宝物であったが、13世紀末にここを占領したマンラーイ王がチエンマイに持ち帰ってしまった。その後現在まで、チエンマイのワット=チエンマンに祀られている。そこで、ランプーンの人は持ち去られた仏像とそっくりの仏像を、スイス産の特別な水晶で作り、この寺院にお祭りしたわけだ。
ホー・トライ(経堂)とホー・ラカン(鐘楼)
ウィハーン・ルアンの左に位置するのがホー・トライ(経堂)である。下層はレンガ造り、上層は木造で、木造部分はレリーフや色ガラスがはめられ、たいへん美しい。この寺院で発見された約500年前の碑文によると、当時ここにはバイ・ラーン(タラバヤシの葉)に書かれた南伝大蔵経84,000巻が収められていたという。
一方ホー・ラカン(鐘楼)は、ウィハーン・ルアンの右にある。名前の通り、大きな鐘(というより銅鑼)がつり下げられている。「プラ・セータンカマニー・シーハリプンチャイ」、別名「プラ・ケーオカーオ」は、かつてここに祭られていたが、マンラーイ王によって持ち去られた後は仏殿だけが残っていたという。現在のホー・ラカンは1938/39年に建てられた。
町のほぼ中央に位置する、名実ともにランプーンの中心寺院だ。金色に輝くラーンナー様式の仏塔が空に映える。歴史は古く、遠く11世紀中頃に当時のハリプンチャイ国王パヤーアーティットヤラートが仏舎利を納めた仏塔(現在の、プラタートハリプンチャイ)を建立したのが始まりだという。以後、多くの建物が加えられ、幾度かの改修を経たが、とくに1930年代に北タイの名僧・クルーバー=シーウィチャイ師の尽力によって現在のような寺院に発展した。














