山門
ナーガに守られた石段を上がっていくと、石造りの立派な山門がある。15世紀のものと推定されている。入口上部には黄色の大きな法輪が描かれている。山門の上部は、ウェディングケーキのように何層にも積み重なり、各段ごとにナーガの飾りが付いている。
ウィハーン=ルアン
山門をくぐると正面にそびえ立つ大きなウィハーン(礼拝堂)。総チーク造りで、幅17m×奥行き39mの大きさがある。1476年に建てられ、
タイに現存する最古の木造建築と考えられている。屋根は3層に積み重なり、中央ほど高くなるというランナー様式である。
内部の中央には、金箔がまぶしいモンドップ(仏堂)があり、やはり金箔が張られた仏像「プラチャオラーントーン」が鎮座する。仏像は、スコータイ様式が混じったチエンセーン様式のもので、16世紀に作られた。モンドップの金色に対して、仏像はやや青白く光って見え、神秘的な感じを与える。地元の人の信仰が厚く、多くの人が額ずいて礼拝していた。
ウィハーン=ルアン(左横から)
正面
内部の本尊
プラタート=ラムパーンルアン
柵に残る銃弾の跡
仏塔全景
ウィハーン=ルアンの奥、境内のほぼ中央に立つ、釣り鐘型の大きなチェディ。高さは45mもある。1449年に建てられ、仏舎利が納められている。
塔のまわりは、蓮の花をかたどった小さな仏塔がぐるりと取り囲んでいる。多くの信者が、花と線香を持って、塔のまわりを右回りに3周していた。
また仏塔の東側の柵には、銃弾の跡が残されている。説明板には、
「ラムパーンの英雄で、ナ=ラムパーン家、ナ=ラムプーン家、ナ=チエンマイ家の祖であり、チェットトン一族(チエンマイ王家)の祖であるナーン=ティップチャーンが、1732年ビルマ支配下のラムプーンの軍司令官・ターウ=マハーヨットを射殺した。その時銃弾が真鍮の柵に当たった跡である。」と書いてある。ラムパーンがビルマ軍に攻められた時、弓と銃の名手、ナーン=ティップチャーンが300人の民衆を率い、夜陰に乗じてビルマ軍陣営に潜入し、将棋を指していた司令官を射殺、その後民衆に押されてラムパーン土侯になったという。
樹齢2500年の木
樹齢2500年の木
境内の入口近くに、柵で囲われ、枝を低く伸ばした木が一本立っている。説明板には「カチャーウの木 ラムパーン県の吉祥木−−樹齢2500年以上。言い伝えによると、1人のルワ族の男性が、カチャーウの木の枝で天秤棒を作り、竹筒入りの蜂蜜やココヤシなどをかついでやって来て、ここに滞在されていた仏陀に献上した。この後、カチャーウの木の枝を突き挿して発願すると、枝が伸び、今のようになった。」とある。
境内の左(南)側の門を出ると、細い道が続き、その先にいくつかの見どころがある。
木製品の博物館
ゾウの鞍、寺院の扉、経蔵など、100年以上前の木製品が展示されている。
プラケーオドーンタオ仏
寺院の壁
ホー=プラケーオ
ここが一番の見どころで、人も多い。奥の鉄格子の向こうに「プラケーオドーンタオ仏」が鎮座している。バンコクの「プラケーオ仏」に似て、緑色の石から作られているが、かつてこの2体の仏像は、ラムパーン市内の
ワット=プラケーオドーンタオにそろって安置されていた。高さは約17cm、意外と小さい。
仏教用具・生活用品の博物館
まだ新しい建物の中に、仏像、お経、仏像のお守りなどの仏教関連品、キンマ入れ、銀製品などの生活用品などが多数展示されている。