郊外の見どころ(1)
ワット=プラタートラムパーンルアン
ワット=プラタートラムパーンルアン 入口
ラムパーンの町から南西へ約18km、ラーンナータイ王国時代の15〜16世紀に建てられた歴史ある寺院。境内は決して広くはないが、それぞれ味わいのある建物が並び立つ。16世紀に描かれた絵が色彩とともに残るウィハーン、樹齢2500年という伝説の木など、興味深いものも多い。御利益を求めて、たくさんの参拝者が訪れていた。
◇おもな建物(境内)
山門 ウィハーン=ルアン
プラタート=ラムパーンルアン
ウィハーン=ナムテーム
モンドップ=プラプッタバート
ウィハーン=プラプット
樹齢2500年の木
◇博物館区(境内の外)
◇行き方
◇おもな建物(境内)
内側から見た山門
山門
ナーガに守られた石段を上がっていくと、石造りの立派な山門がある。15世紀のものと推定されている。入口上部には黄色の大きな法輪が描かれている。山門の上部は、ウェディングケーキのように何層にも積み重なり、各段ごとにナーガの飾りが付いている。
(1)山門のナーガの飾り
(2)ナーガの階段と山門
ウィハーン=ルアン
山門をくぐると正面にそびえ立つ大きなウィハーン(礼拝堂)。総チーク造りで、幅17m×奥行き39mの大きさがある。1476年に建てられ、
タイに現存する最古の木造建築と考えられている。屋根は3層に積み重なり、中央ほど高くなるというランナー様式である。
内部の中央には、金箔がまぶしいモンドップ(仏堂)があり、やはり金箔が張られた仏像「プラチャオラーントーン」が鎮座する。仏像は、スコータイ様式が混じったチエンセーン様式のもので、16世紀に作られた。モンドップの金色に対して、仏像はやや青白く光って見え、神秘的な感じを与える。地元の人の信仰が厚く、多くの人が額ずいて礼拝していた。
ウィハーン=ルアン(左横から)
ウィハーン=ルアン 本尊
ウィハーン=ルアン 正面

(1)ウィハーン=ルアンと仏塔
(2)本尊の近影
(3)本尊を覆うモンドップ
(4)本尊の後ろの仏像たち
(5)横梁に描かれた絵画

柵に残る銃弾の跡
(1)仏塔を囲む小仏塔
(2)仏塔表面の飾り
仏塔全景
プラタート=ラムパーンルアン
ウィハーン=ルアンの奥、境内のほぼ中央に立つ、釣り鐘型の大きなチェディ。高さは45mもある。1449年に建てられ、仏舎利が納められている。
塔のまわりは、蓮の花をかたどった小さな仏塔がぐるりと取り囲んでいる。多くの信者が、花と線香を持って、塔のまわりを右回りに3周していた。
また仏塔の東側の柵には、銃弾の跡が残されている。説明板には、
「ラムパーンの英雄で、ナ=ラムパーン家、ナ=ラムプーン家、ナ=チエンマイ家の祖であり、チェットトン一族(チエンマイ王家)の祖であるナーン=ティップチャーンが、1732年ビルマ支配下のラムプーンの軍司令官・ターウ=マハーヨットを射殺した。その時銃弾が真鍮の柵に当たった跡である。」と書いてある。ラムパーンがビルマ軍に攻められた時、弓と銃の名手、ナーン=ティップチャーンが300人の民衆を率い、夜陰に乗じてビルマ軍陣営に潜入し、将棋を指していた司令官を射殺、その後民衆に押されてラムパーン土侯になったという。
ウィハーン=ナムテーム
仏塔の右手に立つ、木造のウィハーン(礼拝堂)。16世紀に建立された。何本もの柱に支えられ、中央奥に仏像が何体か祀られている。
内部に入ると、広くも狭くもない、ちょうど心地よい大きさの空間が広がり、古い木材が醸し出すしっとりとした雰囲気がただよう。柱には漆の上から金箔で装飾が施され、品のよい美しさを演出している。柱の上部や横梁には、当時描かれた絵がはっきり残り、彩色もところどころ認められる。
ウィハーン=ナムテーム 正面
ウィハーン=ナムテーム 内部
ウィハーン=ナムテーム 壁画

(1)仏像の近影
(2)壁一面の絵
(3)壁画−象の隊列
(4)柱の漆喰の絵
モンドップ=プラプッタバート
仏塔の左奥、高い基壇の上に立つ。1449年に建てられた。女性は上がれないという表示がある。内部は狭く数人が入ると一杯になる。ドアを閉めると真っ暗になり、ピンホールカメラの原理で、仏塔とウィハーン=ルアンの像が白布の上に逆さに投影される。
ウィハーン=プラプット
仏塔の左側に立つウィハーンで、幅10m×奥行き22.5mである。15〜16世紀の建造とされる。一般的にランナー様式のウィハーンは、開放的な作りが特徴だが、このウィハーンは入口も狭く、他のランナー様式とは異なるデザインで建てられているという。
モンドップ=プラプッタバート
仏塔の投影 壁画
ウィハーン=プラプット
ウィハーン=プラプット仏像
樹齢2500年の木
樹齢2500年の木
境内の入口近くに、柵で囲われ、枝を低く伸ばした木が一本立っている。説明板には「カチャーウの木 ラムパーン県の吉祥木−−樹齢2500年以上。言い伝えによると、1人のルワ族の男性が、カチャーウの木の枝で天秤棒を作り、竹筒入りの蜂蜜やココヤシなどをかついでやって来て、ここに滞在されていた仏陀に献上した。この後、カチャーウの木の枝を突き挿して発願すると、枝が伸び、今のようになった。」とある。
この言い伝えと関係があるのだろうか。ウィハーン=ルアンでは、天秤棒ほどの木の棒を持ってお祈りしている人がたくさんいた。
◇博物館区(境内の外)
境内の左(南)側の門を出ると、細い道が続き、その先にいくつかの見どころがある。
木製品の博物館
ゾウの鞍、寺院の扉、経蔵など、100年以上前の木製品が展示されている。
プラケーオドーンタオ仏
寺院の壁
ホー=プラケーオ
ここが一番の見どころで、人も多い。奥の鉄格子の向こうに「プラケーオドーンタオ仏」が鎮座している。バンコクの「プラケーオ仏」に似て、緑色の石から作られているが、かつてこの2体の仏像は、ラムパーン市内の
ワット=プラケーオドーンタオにそろって安置されていた。高さは約17cm、意外と小さい。
仏教用具・生活用品の博物館
まだ新しい建物の中に、仏像、お経、仏像のお守りなどの仏教関連品、キンマ入れ、銀製品などの生活用品などが多数展示されている。
◇行き方
ラムパーンの町から離れているので、乗り物を使うしかない。
1.公共交通機関で
ラムパーンからコカー行きの乗合ソンテウで、コカーの町(終点)まで行く。約30分。ラムパーン−コカー間は、頻繁にソンテウが走っている。
コカーで寺院方面へ行くソンテウに乗り換える。約3kmで寺院入口に到着。ただしこの間、ソンテウがどのくらいの頻度か不明。夕方寺院から帰る時に、コカー行きのソンテウが通らず、3kmを歩く羽目になった。ただし、コカーから寺院へ向かうソンテウは何台か見たので、待てば通るのだろう。
2.ソンテウ、トゥクトゥクをチャーター
楽で確実な方法。ただし、町を流している車はあまり見なかった。(ソンテウは、行き先が決まっている乗合ソンテウがほとんど。)鉄道駅やバスターミナル、市場等でつかまえるのが早いと思われる。また、値段交渉が必要。往復で300〜400Bくらいはかかると思う。