ホテルの部屋からの眺め
ナコーン・ラムパーン駅を出ると、トゥクトゥクのおじさんが寄ってくる。「町(トゥア・ムアン)へ行く」というと、乗合ソンテウのおじさんがこれに乗れと案内してくれる。あと3人来たら出発だから、ちょっと待つように言う。5分ほど待って出発した。町までは意外に遠く、時計台まで10分少しかかる。目星を付けておいた Asia Lampang Hotel の看板の前でブザーを押して降りる。
けっこう大きなホテルで、道路に面してオープンテラスの大きな食堂がある。暇そうにしていた受付のお姉さんに聞くと、1泊朝食付きで550B(冷蔵庫なしなら490B)というので、ここに2泊することにした。部屋にはエアコン・バスタブ・TVがついて、窓のテラスにはブーゲンビリアの鉢植えが置かれていた。これでこの値段ならお得だと思う。バンコクなら1000B以上はするはずだ。
昼食はこのホテルの食堂でとった。オープンテラスなので、風が心地よい。前の道路からパッカパッカという小気味よい音が聞こえる。見ると、ラムパーン名物の馬車が、客を乗せて走っていく。しばらくするとまたひずめの音がする。意外に馬車を利用する人が多い。どうも観光客だけでなく、地元の人も利用しているようだ。
チエンマイであれほどいた外国人観光客もほとんど見ない。馬車のひずめの音とともに、初めて来た町という緊張感が溶けていく。北タイの澄んだ空気が感じられる町だ。
寺院の入口
午後はラムパーンの郊外にある、
ワット=プラタートラムパーンルアンという歴史ある寺院へ行くことにする。事前情報によると、ソンテウでコカーという町へ行き、別のソンテウに乗り換えるという。ホテル前の道はコカーとは反対方向への一方通行なので、一本南の道に出て待つ。すぐに「コカー」と書いたソンテウがやって来たので、運ちゃんに確認して乗り込む。
町を出て国道1号線を飛ばしていく。コカーの少し手前で、運ちゃんがワット=プラタートラムパーンルアンへ行くのか聞くので、そうだと答えると、そこまで行ってくれると言う。コカーから3kmほど行った、寺院の前で下ろしてくれた。感謝感謝。ただその分代金はしっかり取られたが(ラムパーンから1人50B)。
仏塔とウィハーン=ルアン
この寺院は、ラーンナータイ王国時代の13〜16世紀にかけて建てられた古い寺院で、建物の美しさでも名高いという。御利益もあるのだろう、それとも正月だからだろうか、参拝者がとても多い。向かいの駐車場は車やバスで一杯だ。正面の石段を登り、石造りの立派な門をくぐると、正面がチーク造りの大きなウィハーン=ルアンだ。寄付金を払ってお参りセット(ろうそく・線香・花・金箔のセット)を求め、金色のモンドップの中の青白く光る仏像にお供えする。背後にはランナー様式の大きな仏塔(プラタート=ラムパーンルアン)がそびえ立つ。地元の人に交じって、線香を持って右回りに塔を3周した。今年も無事で過ごせますように。こうやってタイへまた来れますように。
境内は決して広くはないが、たくさんの建物が立ち、16世紀に描かれた絵が色彩とともに残るウィハーン、樹齢2500年という伝説の木など、興味深いものも多い。境内の南門を出ると、バンコクのプラケーオ仏に似た仏像が鎮座するお堂や、博物館などが目をひいた。
境内では、仏塔に巻く黄色い布に記名できるようになっていたので、寄付をして名前を書いてきた。古い木造の建物のせいか、地元の人たちの熱気にもかかわらず、なぜか落ち着いた雰囲気を漂わせる風格のある寺院だった。
さて帰りだが、コカー行きのソンテウが見あたらないので、500mほど歩いて幹線道路に出て待つ。この道路は、ハーンチャット−コカー間のソンテウが通るはずだ。しばらく待つが来ないので、コカーへ向けてトボトボ歩くことにする。ソンテウが通れば乗せてもらうし、最悪コカーまで3km、歩けない距離ではない。幸い午後4時を過ぎ、暑さは感じない。
結局、反対方面のソンテウは何台か見たが、コカー行きはついぞ来なかった。ワン川を渡るとコカーの町だ。約50分歩いてしまった。お寺参りの功徳が深まるかも。
ワット=シーローンムアン
コカーからラムパーンまでソンテウで帰ってきたが、まだ夕食には早い時間だ。そこでソンテウを、
ワット=シーローンムアンの前で降りる。門をくぐると、一見してタイにはない寺院の形だ。何層にも重なるえび茶色の屋根は、以前訪れたビルマ・マンダレーの王宮を思い出させる。右手の本堂(ボート)はヨーロッパ風だ。ウィハーンの前では、ちょうど先輩僧が若い坊主の剃髪をしていた。頭を剃られるのはいやなようで、順番を押しつけ合ったり、剃られた坊主頭をからかったり。ほほえましい光景だ。
ワン川の夜景
日が暮れた。夕食はワン川沿いの食堂、Riverside Bar&Restaurant に入る。チーク造りの古い建物で、川にせり出したテラスが気持ちいい。料理もおいしく、ビールもすすむ。さっきたくさん歩いた分だけビールがうまい。