'07 馬車に揺られてラムパーン
旅日記から(1)
----2007年1月1日・2日前半
[行程] 1月1日 名古屋→(CI151/台北乗換/CI695)→バンコク→(TG126)→チエンマイ(泊)
1月2日 チエンマイ→(列車)→ラムパーン
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◇爆弾テロと新空港 ◇列車でラムパーンへ ◇タイ国鉄最高・最長 /
データ
◇爆弾テロと新空港
明日からタイという、2006年大晦日。ネットのニュースで、バンコクで連続爆弾テロがあり、死傷者が出ていることを知った。犯人や事件の背景は不明という。一抹の不安はあったが、何とかなるやという楽観もあり、予定通り翌日から出かけた。
新空港4階 出発ロビー
2007年1月1日夕方、昨(2006)年9月にオープンしたバンコクの新空港、
スワンナプーム空港に初めて降り立つ。ガラス張りの巨大なターミナル、世界一の高さという管制塔を見て、新空港であることを実感する。入国のイミグレもほとんど待たずに通過できた。国際線から国内線への乗り換えも、同じ建物内でできるので便利だ。ただ、搭乗ゲートまでの距離が長く、かなり歩かされた。大きな荷物を持っているとつらそうだ。
空港はテロに備えて厳戒態勢かと思いきや、それほどでもない。2階の到着ロビーから4階へ上り、国内線チエンマイ行きのチェックインをすます。予約していた便は20:00発だが、一便前の19:00発に変更してもらえた。
少し時間があったので、空港を見学する。4階にはコンビニがあり、ほぼ市中価格で買い物ができる。4階から上は、滑走路側の狭い部分が5階、6階になっている。5階は展望レストランでいい雰囲気だが、かなり値が張り、カオソーイが140Bもする。6階は展望デッキになっていて、地元の人がけっこう見学に来ていた。3階は食堂がずらりと並ぶが、割と小規模な店が多く、落ち着いて食事となると、5階の高いレストランになってしまうかも。
その他、新空港の感想。
・建物がガラス張りのためか、やや暑い。冷房効率は悪そうだ。熱帯の国の空港としてどうなのか?
・トイレの数が少ない。国内線制限区域内の男子トイレ、1つのトイレに小便器が1つしかなかった。
◇列車でラムパーンへ
チエンマイ発の普通列車
チエンマイ駅前のホテルで一泊した翌朝、窓からチエンマイ駅を見ると武装した警官隊が展開し、人の出入りをチェックしている。昨晩はいなかったが、何か事件でもあったのだろうか。それともバンコクのテロ事件の影響だろうか。(あとで知った情報によると、前日=1月1日にチエンマイ市内のモスクで爆破事件があったが、バンコクの事件とは関係ない事故のようだ。)
駅の警備をくぐり抜け、切符を購入してホームに向かう。夜行列車が発着するころにはにぎわうホームも今は閑散としていて、犬が何匹かほっつき歩いている。ラムパーンへ向かう普通列車だけがポツンと入線していた。時刻表によると、チエンマイを9:20に出発し、約500km南の終点・ナコーンサワン到着が19:45、実に12時間以上走る鈍行列車だ。
水牛がのんびり草をはむ
定刻の9:20、列車のディーゼルエンジンのうなりが高まると、それが合図かのように出発した。乗客は少ない。車窓には乾期の北タイの風景が広がる。田んぼはひこばえが枯れ、牛がのんびり草をはんでいる。ラムヤイ(龍眼)の果樹園もよく見た。雨期にはたわわに実をつけるはずだ。
チエンマイからおよそ30分ほどで、ラムプーン駅に着いた。このラムプーンは、7〜13世紀にこの辺りを支配したハリプンチャイ王国の都が置かれた、由緒正しい古都である。20年ほど前に一度訪ねたことがあるが、また来てみたいものだ。
列車の風景
(1)チエンマイ駅厳戒?
(2)ラムヤイ畑
◇タイ国鉄最高・最長
クンターン駅付近 山林が開けた
ラムプーンを過ぎると、しだいに勾配が上がり、列車のエンジン音も一段と高まる。チエンマイ盆地(ピン川流域)とラムパーン盆地(ワン川流域)との分水嶺を越えるのだ。緑色の中に、黄色や茶色に変色した葉が混じる乾期の山林の中を、盛んにカーブを描きながら列車は走る。時折小さな集落の小さな駅に止まるが、意外なことに乗ってくる人が多い。気がつくとほぼ満席だった。
10:45ころ、タイ国鉄最高地点の駅、海抜578mのクンターン駅に着いた。窓から入る風は心地よさを通り越して、少し肌寒いくらいだ。この駅ではかなりの乗降があったが、ナップサックを背負った人も多かった。この駅から、ドーイクンターン国立公園に行けるという。タイの人は、少しの距離でも歩くのを疎むという印象があるが、山道のピクニックを楽しむ人もいるようだ。
クンターン駅のすぐ裏 国立公園入口
クンターン駅を出発するとすぐトンネルに入った。クンターントンネル、全長1345mはやはりタイ国鉄で最長のトンネルだ。たいへんな難工事で、トンネル掘削もさることながら、マラリアやトラのため犠牲者も出たという。
トンネルを抜けると今度は下り勾配だ。列車も快調なエンジン音を立てながらスピードを上げる。ラムパーンの一つ手前のハーンチャット駅でたくさんの人が降りた。見たところ周辺には何もないが、どこへ行くのだろうか。あとで地図を見たら、ワット=プラタートラムパーンルアン方面へ道があるので、そこへ初詣(?)に行く人たちかもしれない。
峠越え
(1)乾季のジャングル
(2)峠を越え、まもなくラムパーン
山林が切れたと思ったらまもなく大きな町が見えてきた。定刻より約10分遅れてナコーン・ランパーン駅に到着した。町の名前はラムパーンだが、駅名には「ナコーン」、つまり都市ということばがついている。
ナコーン・ラムパーン駅で、バンコクまでの切符を求めた。幸いなことに、2日後の19:00発、夜行の特急列車の2等寝台があいていた。上段、下段で取れればよいのだが、最後の2席だそうで、上段2席を買う。あいてなければ、夜行バスか、夜行列車の座席でバンコクへ帰るつもりだったが、ぐっすり眠れる寝台の方がいいに決まっている。
【データ】
1月1日 (時刻はすべて現地時間)
10:00 中部国際空港発 CI151便→12:30ころ 台北・桃園国際空港着。トランジット。13:55 台北発 CI695便→16:40 バンコク・スワンナプーム国際空港着
空港で両替。100円=29.69バーツ(B)、1B≒約3.3円
新空港を少し見学。
19:00 バンコク空港発 TG126便→20:10ころ チエンマイ空港到着。3075B。タクシーでホテルまで。140B。
宿泊:Bossotel Hotel 900B(2人・朝食付) ネットで予約済。手数料3US$。
夕食 乗合ソンテウで1人15B。「アンティークハウス1」にて、ビアシン大瓶2、ポンラマイパン(フルーツシェイク)、サイウア(北タイ風ソーセージ)、トムヤムクン、パットパックルアム(野菜炒め)、カオニャオ(もち米) 2人で519B。
トゥクトゥクでホテルまで、50B。
1月2日
ホテルでブッフェの朝食後、徒歩でチエンマイ駅。
9:20 チエンマイ発。ナコーンサワン行き普通列車。ラムパーンまで1人23B。
11:40 ナコーン・ラムパーン駅到着。駅で2日後のバンコク行き夜行寝台の切符を買う。2等運賃・特急料金・寝台料金(上段)合わせて、1人734B。
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