バンコク 見る・体験する(1) プラ=プーム (ターオマハープロム)
ラートプラソン交差点という大きな交差点の角に、金色の4面の神像(ヒンドゥー教の神ブラフマー)が四方を向いて祀られている。たいへんな御利益があるといわれる神様で、いつ行ってもお参りの人と、線香の煙、お供えの花であふれている。目の前の大通りに目を向けると、バスの客や車を運転している人(!)さえもこの神様に向かってワイ(タイの合掌)をしている。
隣の高級ホテル・グランドハイヤットエラワンの敷地には、以前エラワンホテルが建っていた。このホテルの建設工事のとき、立て続けに事故が起こり、犠牲者もでた。そこである占い師の進言に従って、ブラフマー神を祀ったところ、無事工事は完成し、ホテルも繁盛したという。ちなみに、エラワン(サンスクリット語ではアイラーヴァタ)とは、インド神話において、ブラフマー神による世界創造の時、卵の殻から生まれた最初の雄ゾウのことである。
仏暦2498(西暦1955)年の年末、エラワンホテルの施工主になっていたタイホテル&観光連合会社は、ホテル開業の日取り(吉祥時)を決めた。占星学に精通した海軍少将・ルワンスリチャーンペートはこれに異議を唱え、ホテルの礎石を設置した時間がよくないので、ホテルの敷地内にターオマハープロムの祠とプラプームの祠を建てることによって、運気を直さなくてはならないと言った。そこで、石膏を固めて金箔を張ったターオマハープロムの像が建てられることになった。デザインと成型は、芸術局工芸部の名工・チット=ピムコーウィット氏によって行われ、2499(西暦1956)年11月9日、謹んで安置された。そのため、毎年その日にはターオマハープロム祠への奉納儀式が行われる。
またここでは、願いのかなった人が神様にお礼として奉納する踊りが生伴奏付きで見られる。もちろん、前述の話とちがって裸踊りではない!
お礼の金額によって踊り子の人数が決まり、金額表が掲示してある。このあたりはかなり現実的だ。
奉納する人はプラ=プームに向かって座り、合掌している。
けっこう絶え間なく踊りが奉納されているので、それだけ願いがかなった人が多いのだろう。
【場所と行き方】
伊勢丹の入っている巨大ショッピングコンプレックス・セントラルワールドプラザ(旧ワールドトレードセンター)の南の交差点の角。BTSならチットロム駅が一番近い。