バンコク 見る・体験する(4) 都会のオアシス--スアン・パッカート宮殿他
ここで紹介する3つの建物は、いずれもタイの伝統的建物で、スアン=パッカード宮殿とカムティエン夫人の家は、古美術品や民俗資料も展示されている。よく似たコンセプトで有名な「ジム=トンプソンの家」より観光客は少なく、緑の木々に囲まれた庭と建物の中でゆったり過ごせる。自然と調和したタイの人の暮らしぶりに触れることができるだろう。
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スアン=パッカート宮殿
カムティエン夫人の家
ククリット氏の家
スアン=パッカート宮殿
▼建物の概要
1952年、チュムポット殿下夫妻によって迎賓用に建てられた、タイ式の建物。それを利用して夫妻が集められた様々な古美術が展示され、入場料は若い芸術家のための奨学金として使われている。
(以上、入館時にもらえる日本語のパンフレットを要約して掲載しました。) きれいに手入れされた庭を取り巻くように、2階建ての木造の建物が数棟建てられ、いくつかは2階の渡りで結ばれている。
▼見どころ・感想
チケットを買ってたぶん最初に入る部屋(2階)に、ガンダーラ仏やクメール式の仏像・ヒンドゥー神像が数体置かれている。そのそばにスワンカローク焼の失敗作が数点並べてあっておもしろい。また別棟には、BC1000年かそれ以前とも言われる、バンチェン土器のコレクションがかなりの点数ある。
庭の片隅にある高床式の小さな建物「ラッカーパビリオン」は必見だ。もとはアユタヤの寺院にあったものをここへ移築したもので、内部の金と黒の漆塗りの壁画は17世紀のものだという。
疲れたら、庭に直面した眺めのよい部屋に行きたい。風通しもよく、庭の木々の緑と色とりどりの花がみずみずしい。この部屋は来客時の食事会場でもあったらしく、テーブルなども置かれている。夕暮れ時にここでビア・シンでも飲みながら食事したら、さぞかし気持ちいいだろう。日中は少々暑いが、庭の散歩もしてみたい。いろんな鳥や蝶、そして大きな木の上にリスを何匹か見かける。バンコクのまん中とは思えない。
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(1)ラッカーパビリオン全体の様子 (2)ラッカーパビリオンの内部の壁画 (3)美しい中庭
【場所と行き方】
シーアユタヤー通りに面している。
BTSのラーチャテウィー駅下車、シーアユタヤー通りをBTSの線路を背中にして歩いて7,8分。
・入場料(外国人)100B。チケットがわりに竹製のうちわがもらえる。
カムティエン夫人の家
▼建物の概要
150年以上前にチェンマイに建てられたランナータイ様式の家を、40年ほど前この場所に移築し、民族学博物館として公開している。家の中には、北タイの日用品や様々な道具も展示されており、彼らの精神世界の理解をもめざしている。(以上、入館時にもらえるタイ語のパンフレットを要約して掲載しました。)
▼見どころ・感想
生活に密着した道具や、精霊信仰に関わる民具の展示が充実している。日本のものとも相通じるものがあり興味深い。ビデオもあって退屈しない。「Gekkoの冒険」というトッケイが主人公のアニメは、北タイの精霊信仰がわかるようにつくられていておもしろい。庭は小さいが品よく手入れされており、隣合う喫茶店「Black Canyon」でお茶でも飲みながらゆっくり眺めたい。
【場所と行き方】
BTSアソーク駅、または地下鉄スクンウィット駅下車。スクンウィット通りとアソ−ク通りの交差点(アソーク交差点)から、アソーク通りを北へ徒歩約5分のところ、左手にある。入口に「Black Canyon」という喫茶店がある。(この喫茶店は緑に囲まれて雰囲気がいい。)
・入場料100B
ククリット氏の家
▼建物の概要
ククリット氏の家 中庭
ククリット=プラモート氏(1911〜95年)は、兄のセーニー=プラモート氏とともに政治家として活躍し、1975〜76年に首相を務めた。その一方、新聞人として「サヤームラット」紙の創刊や、「王朝四代記」などの著作でも名高い、タイでは有名な知識人である。1960年、彼はバンコク市内やアユタヤ県からタイ式の家屋を移築し、ここに住み始めた。その後少しずつ建て増しして、今のような合計5棟の建物となり、亡くなるまで住み続けた。(このようにタイ式の家は、必要性に応じて建て増しできるようになっている。)
入場受付のある建物に、ククリット氏の生涯のパネル展示がある(タイ語)。氏は生前タイの伝統芸能の維持や普及に務めたこともあって、入場料収入はシリントーン王女殿下のご支援を受けた「ククリット80基金」を通じて、タイの伝統的な演劇や音楽の保存と発展のため、学生の奨学金や芸術家の活動資金などに使われる。(以上、入館時にもらえるタイ語のパンフレットを要約して掲載しました。日本語のパンフレットもある)
▼見どころ・感想
1階は吹き抜けで、2階へ登ると、左手にベッドルーム、右手に居間・仏間・書斎が並んでいる。ククリット氏が住んでいた当時のままに復元されており、彼の堅実な暮らしぶりがうかがえる。庭も美しく手入れされており、2階のテラスからの眺めがいい。訪ねた日(日曜日)はその庭で少年少女が伝統楽器の練習をしており、その調べが家の雰囲気にマッチしていた。
2階へ上る階段
ベッドルーム
裏庭
【場所と行き方】
BTSチョンノンシー駅で降り、その道(ナラーティワート・シーナカリン通り)をサヤーム方面を背に歩く。大通り(サトーンタイ通り)との交差点をまっすぐ越え、ソイ7(案内看板あり)を左折してしばらく行くと右手にある。徒歩10〜15分ほど。
・入場料--50B
・開館--土日祝日のみ、10:00〜17:00
ククリット氏の家 入り口