今や日本では、タイ料理は決して珍しいものではなくなった。タイを旅行する人も多いし、タイ料理屋だってある。トムヤムクンなら知らない人の方が少ないかも。しかし、やっぱりタイでしか食べられない物や味はあると思う。ここではそういった料理を中心に紹介していきたい。
魚料理
麺類 タイスキ その他
◆魚料理
(1)
ナマズのサラダ(ヤム・プラードゥクフー)
ナマズ(プラードゥク)はタイではたいへんポピュラーな魚だ。ナマズの身をほぐして丸ごと油で揚げ、フワッとした感じにしたうえに、に大量の野菜と酸っぱいタレを合わせて、ヤム(タイのサラダ)にしたもの。ナマズの臭みは全くなく、サクサクと香ばしい味がする。ナマズは丸ごと揚げるので、たまにヒゲがついていることもあって、ちょっとかわいい。
(2)雷魚のすっぱ辛スープ煮込み(プラーチョン・ペェサァ)
雷魚は丸ごと一匹、魚の形の鍋に入れられ供される。スープの中には雷魚の臭い消しのため、大量のショウガに加えて梅干しまで少し入っている。雷魚の身は淡泊な味で、スープとよく合って食が進む。少し値が張るのが難点。ちなみに雷魚は英語で「snake head fish」というらしく、たしかにそんな顔をしているので、ヘビ嫌いの方はあまり見ない方がいいかも知れない。
◆麺類
汁そば以外にも、油で絡める、炒めるなど麺の食べ方のバリエーションは広い。
(1)
あんかけ(クィッティオ・ラートナー)
たいていはクィッティオ・センヤイ(米から作った麺できしめん状に太いもの)を使う。ラートナー・タレー(海鮮あんかけ)だと、イカやエビが入って値段のわりに豪華な食事になる。クィッティオ・センヤイのかわりに揚げ中華麺を使うと、皿うどんに似たものになる。(バミークロープ・ラートナー)
(2)
しょうゆ炒め(パット・シーユウ)
これもクィッティオ・センヤイを使う。シーユウとは中国しょうゆのことで、日本の焼きうどん(形状は焼ききしめん)に近いかも。
◆タイスキ
タイ式のすき焼きという意味だが、すき焼きではなく、水炊きやしゃぶしゃぶに近い。食べたい食材を注文し、だし入りの熱したスープに食材をさっとくぐらせ、タレにつけて食べる。

バンコクにはたくさんのタイスキの店がある。日本人のツアーではたいてい「コカ」に行くようだが、一番店の数が多くにぎわっているのは
「MK」というチェーン店である。MKの雰囲気は日本のファミレスに似て、明るく入りやすい。店員もみんな若い。タレは辛くてコクがあっておいしい。ということで、最近はほとんどMKで食べるようになった。
食材として肉や魚介もおいしいが、とくに旅行中不足がちの野菜がおいしく食べられる。MKの野菜はすべて減農薬のものだという。MKには野菜・きのこ・豆腐などの盛り合わせ(180Bほど)があるのでお得にお腹が一杯になる。またビールもおいしく飲めるが、ビア・シンが大瓶95Bもするのちょっと痛い。会計を済ませると、レシートと一緒にカロリーを計算した用紙もくれる。もう食べてしまったので取り返しがつかないが。
◆その他
(1)
野菜炒め(パック・パット・ルワム)
あまりにもありふれた料理なので、日本のタイ料理屋にはあまりないかもしれないが、タイで食べるこの料理は見た目以上においしく、飽きの来ない味だ。キャベツやヤングコーンなどの野菜に、マッシュルームなどのキノコが入っている。この料理といつも迷うのが、
空心菜炒め(パックブン・ファイデーン)。これも捨てがたい。
(2)
カプラオ葉のご飯のせ(カーオ・バイカプラオ)
これもタイでは普通の料理。ハッカに似た香りのするカプラオという植物の葉と挽肉を、甘辛く炒めたものをご飯にのせる。
タイカレー(ケーン・ラートナー)ももちろんいいが、カーオ・バイカパオも時々無性に食べたくなる。
今後とも加筆の予定です。